コーティングのページでは、新車にもある微細な傷や、経年劣化によるくすみを除去し、コーティング剤でツヤを与えて、次なるダメージから塗装を守るために必要な施工について触れましたが、これとはまた別の観点からボディを守る、もう一つの方法がプロテクションフィルムです。

プロテクションフィルムは、「飛び石」や「人間や動物の爪痕」「乗降時のちょっとした接触」「荷物の積み下ろし」「洗車」などで生じる全般的な傷だけではなく、「虫害」「鳥糞」からボディを保護するために、特殊なフィルムでボディを覆います。しかしながら、傷からボディを守るだけでは不十分です。それは貼っていることがわからないほどの透明度、高い柔軟性とフィルムそのものの強度、剥がれない接着力も重要になります。

高透過高分子ポリウレタンを基材にしたプロテクションフィルムは、非常に柔軟性があり、受けた衝撃を拡散・吸収して傷がつくのを防ぎます。例えば、フィルムに鋭利なものを押し当てても力が分散しながら吸収するので、破れることなく耐えることができます。この柔軟性がある素材ゆえに、複雑な曲面への施工も可能となります。
プロテクションフィルムも、カーコーティングと同様、まずは塗装が受けたさまざまなダメージをディテールウォッシュにて落としきり、研磨で除去していきます。いくら透明度と柔軟性の高いフィルムでボディを覆っても、塗装面に小さな傷やウォータースポットが残っていたり、逆に磨き残しやオーロラ状の磨き目が残っていては、美観的に問題があります。故に、磨きの技術はここでも重要になってきます。

プロテクションフィルムには「常温修復機能」があり、擦り傷などの浅い傷であれば、常温で自然に傷を消していくという特徴があります。また、透明度も高く、ボディーカラーの風合いを損ねることなく、またフィルムが貼ってあること自体がわからないので、美観の観点からも優れています。

さらに、プロテクションフィルムの最大のメリットは、『剥がした時の美しさ』です。フィルムは専門スタッフの手により、ベタベタした感じを残すことなく、例えば携帯電話の画面保護フィルムのようにきれいに剥がすことができます。そのため、プロテクションフィルムを施工しておくと、売却時などの査定評価においても有利になります。

近年、自動車保険における飛び石など不可抗力を原因とする保険使用(修理)でも、従来の等級据え置きが廃止され、等級がマイナスとなり、翌年の保険料が変わるようになってしまいました。

また、車検の光軸検査方法が「ハイビーム」から「ロービーム」に変更になりました。ロービームの場合、光は上側から下側へ照射します。現在のヘッドライトは、有機ガラスでできており、紫外線や汚染物質などの影響で、ヘッドライトの上部から中心にかけて「くすみや白濁」「黄ばみ」が発生します。結果として、光量の低下により光軸が取れなくなり検査が通らなくなる可能性が考えられます。
このような事例を解決してくれるのも、プロテクションフィルムのなせる業です。